【体験談】訪問入浴の仕事で大変だったところを3つ挙げてみる

訪問入浴(介護)でキツかったところ 介護職の仕事内容

おはようございます。たにめにです。どうも。

介護福祉士として、10年以上の現場を経験してきた男が、介護業界を去るための情報をブログにまとめています。

現在は2児の父として、広告代理店でうだうだやってます。

介護施設(特養・有料)で働くようになってから、施設での同僚に、「訪問入浴で働いてたよ」っていう話をすると、だいたい似たような反応が返ってきます。

大変なイメージしか無い」とか、「大変なんでしょ?すごいねー」とか。

介護業界の共通認識として、訪問入浴という仕事は、やはり【重労働】というイメージで通っているらしいです。

実際、訪問入浴で7年間働いていた身からしても、施設の仕事めっちゃ楽

という認識なので、業界内でのイメージと、経験者の認識に相違はないです。

そんな、訪問入浴の肉体労働っぷりというとですね。

施設での運動量と比較した場合、体感的には3倍くらい違いますね。

明らかに、筋肉が落ちました。

それくらい、力仕事だったってことですね。

今回は、訪問入浴の大変なところと、働く上でのデメリットの部分をまとめてみました。

訪問入浴の仕事で大変なところ3選

訪問件数にもよるけど非常に体力を削られる仕事

介護業界ではトップレベルの運動量を誇る仕事だけあって、かなり体力使います

状況によっては走り回ります。

例えば、お宅から駐車場への距離が、めちゃめちゃ遠い場所にある場合とか。

特にオペレーターは運転も加わるし、めちゃくちゃ動きます。

車の運転て、意外と疲れるんですよね。

ある程度、運転に慣れたところで疲労感は変わらない。

しかも、知らない土地を、地図ひとつで運転しなければならない状況になると、より一層、心身ともに消耗します。

そのせいか、働いている間は結構、慢性的な肩こりに悩まされていました。

ただ、ぼくが働いていた場所は、1日8〜9件の訪問件数っていうのもあったので、件数次第なところはありますね。

場所によっては、7件以下がデフォルトっていうところもあるようです。

内容にもよるけど、7件以下ってのは、肉体的にはだいぶ楽だと思いますよ。

それで利益出るのか?っていう疑問は残りますけど。

まぁそこは経営者の仕事ですから。

労働力を売っている会社員の立場としては、あまり気にする問題ではないんですけども。

もし、これから訪問入浴への転職を考えているのであれば、面接の際に、平均の訪問件数はいかほどかを、聞いてみた方がいいかもです。

訪問入浴は季節や天候の影響をモロに受ける

介護業界の現場仕事ってのは、大きく施設と、在宅とに分けられます。

在宅の仕事は、勤務時間内に【移動】っていう工数が入ってくるので、雨だろうと、雪だろうと、お宅に向かわなければ仕事が始まりません。

この【移動】をどう捉えるかで、訪問入浴の仕事への捉え方も変わってきます。

訪問入浴で働いている人たちは、わりと、この【移動】を好むタイプが多いですね。

施設のように、同じ場所にとどまり続けるのが嫌だっていう。

言い方を換えると、じっとしてられない活発なタイプの人ですね。

ただね、訪問入浴を辞めてから、施設の冷房暖房の下で、ぬくぬくやってみて思い返すと思うんですよね。

天候の影響をダイレクトに受ける現場って、結構、過酷な仕事だったなぁと。

まぁ、春先の天気のいい日なんかは、ドライブ感覚で気持ちいいんですけどね。

季節の面で言うと、夏の訪問入浴は、好き嫌いが分かれるところではあると思います。

ぼくは結構、好きでした。

仕事の合間に、冷たい飲み物をガブ飲みするのが、やたら美味いからです。

例えば、砂漠で飲む冷たい水と、極寒の雪山で飲む冷たい水とでは、明らかに感じ方は違いますよね。

そういう感じ。

夏の訪問入浴で飲む、飲み物の味は、普段、何気なく飲んでいる飲み物の味とは全然べつものです。

あのクソ暑い中、動き回ったからこそ、飲み物の美味さが飛躍的に上がるっていうね。

ちなみにぼくは、訪問入浴の移動中に飲む、7UPが好きだったなぁ。

体質によって、ダラダラ汗をかきながら動く感じになる人もいますね。

動いて汗をかくことに対して、爽快だとか、楽しいのだとか思えれば、訪問入浴は向いてると思いますよ。

それと、移動中は常に日光の影響をうけるもんですから、日焼けの問題もありますね。

女性は特に、気になるところですよね。

なんかね、車に乗ってるから、左半分だけとか右半分だけとか、偏った日焼けのしかたになりやすいんですよね。

ほっとくと、キカイダーみたいな、左右非対称の日焼けのしかたになるかもです。

個人的には、冬の訪問入浴が、とにかく嫌いでした。

っていうのも、基本的にベッドの近く(部屋)に浴槽を組み立てるわけなので、室温に気をつかうんですよね。

あと、ずっとお湯を触ってる仕事でもあるので、冬場は特に手荒れがヒドくなりますね。

ぼくはストレスが手に出るタイプだったようで、一晩では手荒れの回復が間に合わなくて、一時期は手がグチャグチャでした。

暑い方より、寒い方が、ぼくはキツかったな。

訪問時間が決まっているので遅れると心理的に焦る

個人的には、もっとも心理的な負担だったのは、この訪問時間の問題ですね。

訪問入浴って、実は、常に時間に追われる仕事なんですよ。

例えば、1日の訪問件数が9件だとします。(ウチはデフォルトが9件だった時期がありました)

仮に、最初に訪問した現場の時間が、予定より10分押してしまった場合。

最後のお宅に到着するまで、昼の休憩を削らない限りは、単純計算で90分遅れてしまうわけです。

わずかな遅延が、最終的にうかがうお宅の予定を、90分も狂わせてしまうというプレッシャー。

理解あるお宅なら、まだありがたいんですけどね。

1分遅れただけで、ブチギレられるお宅もありますからね。

それで1日中、申し訳ないと感じながら、少しでも速くと、動き回る。

しかも毎日。

時間に追われながらってのは、心身ともに、かなりのハードワークでした。

僕の場合は、学生時代に本気で部活動にフルコミットしていたので、その辺の肉体的な負荷に耐える事ができてしまったんです。

むしろ、体を動かすだけで給料がもらえるのだから、ありがたいとすら思ってました。

そんなに頭使う仕事でもないですから。

若さ故に「こんなんでお金もらえるんだ」くらいの感覚。

その点、体力が無い人は、続かないんじゃないかな。

とはいえ訪問入浴にだって面白いところはあるんだよ

ここまで、訪問入浴の大変なところばかりに焦点を当ててきましたが、キツイことばっかりではないってことも言っておきたいです。

っていうのも、3人1組のチームワークによって仕事を進めていくので、3人ともに気が合えば、そして息が合えば、面白いんです。

それぞれの歯車が、ガチガチ合う感じがね。

まぁ、合わなかったら、最悪ですけどね。

それと、未経験の人ほど、訪問入浴から入るってのもアリかもしれません。

先述の通り、常に3人1組なわけなので、ベテランの人と同乗したときなんか、利用者への声掛けとか、家族への対応の仕方とかを、横で見ることができるんですよ。

その点、学びになるんですよね。

コメント

  1. […] 参照記事:【体験談】訪問入浴の仕事で大変だったところを3つ挙げてみる […]

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