介護職は資格うんぬんより経験がモノを言う業界である理由

介護福祉士は資格よりも経験の方が重視される 介護職の仕事内容

おはようございます。たにめにです。どうも。

介護福祉士として、10年以上の現場を経験してきた男が、介護業界を去るための情報をブログにまとめています。

現在は2児の父として、広告代理店でうだうだやってます。

ぼくが介護福祉士の国家試験を受験した当時は、子供がまだ0歳とか、1歳とかでした。

仕事もハードだし、夜泣きは頻回だし。

そんな状況だったので、隙間時間すきまじかんに、一気に集中して勉強するしかなかったです。

なんとかかんとか、一発合格できたので、助かりました。

疲労困憊ひろうこんぱいで、カオスな家庭環境の中、2回も3回も介護福祉士の受験に再チャレンジするのは、さすがに骨が折れます。ボキっ。

今回の記事は、介護の現場では【介護福祉士】って、資格の有無がどうとかっていうより、場数だよなーっていう話をしていきます。

介護福祉士(国家資格)を持っていても現場経験を持ってない人は無力

ぼくは、介護職ってのは、別に誰にでもできる仕事だと思っている派です。

特殊な能力は必要ないからです。

経験さえ積めば、誰にでもできます。

でもそれは、逆に言えば、経験が無いと、現場では人員一人分として、まともに機能しないってことになります。

一応ぼくも、介護福祉士の資格は持ってますけど。

試験内容とか、ほぼ忘れました。

それでも別に、困りません。

適宜、疑問に思ったことを調べるだけで十分だからです。

もちろん、資格を持っていることで

  • 介護業界の市場で箔が付く
  • 給料面でも資格手当が付く

っていうメリットがあるので、体裁を整える意味でも【介護福祉士】の資格を持っているに越したことはないのですが。

やっぱり現場で役に立つものは、現場で働いてきた経験の比重が大きいです。

介護の現場で適切な対応ができるのは知識以上に具体例(イメージ)を持ってる人

座学では基本的に、抽象的な概念、【つまりを学ぶ場所になります。

それに対して、実際の現場では何を学んでいるのか。

それは具体的な、【例えばを増やす場所なんです。

例えば、高次脳機能障害という概念を学んだとします。

でもそんなの、実際に高次脳機能障害を発症している人に会ってみなければ、どんな状態かなんて、本当にはわかりません。

知識として、知ってるだけだからです。

  • 実際に会って、目の前で話す。
  • 相手と同じ時間を過ごす事で、体感的に理解する。

これが、介護の現場で経験を積むことの醍醐味です。

仮にその後、別の現場で働いていたとしても、同様に高次脳機能障害の人を介助する時、ある程度イメージできますよね。

高次脳機能障害の人が、どんな傾向を持つか。

それは、【あの時の、あの人のような】っていう記憶のインデックスから、「例えば」を引き出せるんですよ。

介護の現場では、そんな事例に次から次へと出会えるわけです。

そういう、血の通った知識でないと、すぐに忘れてしまうんですよね。

生きた知識(体験)は介護業界の現場でしか得られない

実際のイメージとして、特定のパターンをストックしていけるのが、現場での経験です。

このストック(データベース)が増える程、介護福祉士として、迅速な対応ができるようになります。

これが、介護福祉士の資格を持ってるとか持ってないとかって話にはない、現場経験の価値だってことです。

ほんとに、学校の勉強と同じですよ。

もちろん、ある程度の知識は必要だけど、結局は、現場経験による蓄積だと思います。

介護の現場って、普通に生活していたら、全く関わることのないような世界観ですからね。

特に、予測不能な動きを見せる認知症の人を相手にする介護の業界は、体験してみないことには始まらない。

やってみなきゃわかんない。やってみればわかる。

それが介護の仕事です。

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