介護と育児の現場が何よりも欲してるものは自立支援に割く【時間】

おはようございます。たにめにです。どうも。

介護福祉士として、10年以上の現場を経験してきた男が、介護業界を去るための情報をブログにまとめています。

現在は2児の父として、広告代理店でうだうだやってます。

介護と育児の共通点は本人の状態が変わっていくこと

介護士として、理想的な介護の仕方があるのだとすれば、それは自律支援です。

自立支援ってのは、なにかっていうと、文字通り、自律を支援するための介護です。

手出しをしすぎず、しなさすぎずってところの塩梅の見極めが必要です。

要は、できることは積極的にやってもらおうっていうイメージです。

そういう意味だと、せっかちな人って、介護職はあまり向いてないと言えます。

自立支援ってのは、利用者ペースでの介助が基本だからです。

【せっかちな気質を持っている】ということは、自分のペースで動くことへの欲求が、人一倍強いってことです。

露悪的ろあくてきな言い方をすれば、自分勝手ってことですね。

そういう人にとっては、相手のペースに合わせることって、めちゃめちゃ面倒くさいことなんですよね。

したがって、自立支援を視野に入れた介護をしようと思ったら、結構なストレスになるんじゃないでしょうか。

これって、子育てにも通ずるところがありますよね。

例えば、幼児って、できるところと、できないところが日々変わっていきます。

すごいスピードで。

例えば、着替えがうまくできなかったのに、靴下がはけるようになってる。とか。

この前まで乗れなかったのに、自転車に乗れるようになった。とか。

それを気づかずに、手伝おうとした日にゃあ、泣きながら怒られますね。

「自分でできる!」と。

そりゃそうだ。

できるんだから。

介護も育児も手を出すところを間違えると非常な結果となる

育児にも、介護にも、共通して言えることは、本人ができることを無為に奪ってはいけないってことです。

ジブリ映画、千と千尋の神隠しでも、釜爺(かまじぃ)が言ってましたね。

「ワシゃあ、釜爺だ。風呂釜にこき使われとるじじいだ」

「気まぐれに手ェ出して、人の仕事を取っちゃならねぇ」

千と千尋の神隠し/釜爺(かまじぃ)

と。

なんでかって言ったら、それぞれに、それぞれの役割があるからですよね。

そりゃあ、こっちで手伝っちゃった方が、圧倒的に早いですよ。

でもそれだと、子供が成長する機会を奪ってしまいます。

高齢者が残した「できること」を奪ってしまいます。

つまり、介護と育児に向き合うときってのは、相手は今、何ができるのか、何ができないのか、それを手伝う必要はあるのか。

そういった観点を持って、もう一度よく考える必要がありそうです。

介護と育児の共通点であり相違でもある【変化】とは?

介護と育児の違いを、一つあげるとすれば、可逆的な変化と、不可逆的な変化の違いがあります。

子供は、可逆的な変化を起こしていきます。

できないことが、できるようになっていく。

高齢者は反対に、不可逆的な変化が伴います。

できてたことが、できなくなっていく。

「変化」という観点で見れば共通点ですが、それが発展途上にあるか、衰退途上にあるかで見れば、相違点になってきます。

いずれにしろ、この変化について気付くためには、普段からの観察力が必要になってきますよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました