今回は、「毎日じゃなくてもいいから、日記を残しておくと、あとあと役に立つよ」っていう話をテーマにした記事です。
具体的にいうと、転職活動での自己分析に、日記は大活躍です。
70億人のうちの1人にしか作り出せないコンテクスト
では「日記?なんでそんなもんが役に立つの?」っていうところを、説明していきます。
ぼくの意見としては、今からでも遅くはないから。
全人類は、今すぐ日記を書いた方がいい。
そんな風に思っています。
それはなんでか?
あなたが体験したエピソードってのは、オリジナリティそのものだからです。
仮に、似たような体験をするようなことがあっても、その体験を選んできた人の過去の文脈は、当人にしか作り出せないものなんですよね。
体験したエピソードは資産である
エピソードは、資産です。
エピソードは、あなたらしさを、勝手に語ってくれます。
記憶力が弱い人は、特に、日記を書いておいてほしい。
日記は、自分の代わりに、エピソードを覚えていてくれますからね。
ぼくは人並み以下の海馬しか持ち合わせていないです。
すぐに忘れてしまうのです。
ゆえに、メモ魔です。
自分の記憶を信用していないので、中学生の頃から、ラクガキと文字をメモする習慣がついています。
ただ、残念なのが、事実ベースの体験談を軽視してきたことです。
たわいのないことでも、自分が経験した出来事と、そのとき感じたことや、取った行動にこそ、価値があったのだと、あとで気づくことになりました。
例えば
- STEP1こんな人がいた
- STEP2こんな風に関わった
- STEP4こんなことが起こった
- STEP4その時こういう行動をとった
こんなんで、いいんですよ。
すごいエピソードである必要はないです。
なにかのキッカケになった原体験を、鮮明な記憶のまま残しておけるのが、日記のいいところです。
出来事に基づいた記憶を集めていくだけで、どこかで役に立つ日がきます。
今回は、それが「転職活動のときである」っていう主張です。
生きていれば、自分がどんな人間かを伝えなければならない局面は、幾つもありますよね。
いろんな人に出会って「はじめまして」って言う機会は、無人島で暮らすと決めた人以外は、避けて通れないイベントです。
例えば、転職やバイトの面接のような状況ってのは、その典型です。
「お前誰だよ?」っていう、相手の目線に対して、どう応えるかってのは、過去のエピソードを手掛かりにしてもらうしかないです。
そのためにも、まず自分が、誰よりも自分にインタビューをしないといけない筈なんです。
なぜなら、自分を理解していないのに、自分を相手に伝えることはできないから。
あなた自身を最も雄弁に語るのは行動と失敗
自分の人柄が最も伝わる方法は、行動で示すことです。
ただ、行動で語るには、相手と、それなりの時間を共にする必要があります。
だとすると、短い時間で伝えるには、エピソードしかないのです。
つまり、あなたしか持ち得ないリソース。
それがエピソードだったりします。
これまで、どんな価値観で、どんな行動を取って、どんな歴史を生きてきたのか。
具体的なエピソードは、それを証明してくれるんですよね。
で、やっぱり具体的なエピソードの引き出しが多い人って、社会性の高い人だと思うんです。
その辺に関しては、以下の記事を参照してみてください。
転職活動をする上で、いいとか、わるいとかを抜きにして、自分の価値観のベースってのが、どうなっているのか。
まずは、それを把握しておく必要があると思うんです。
日記は、そのための材料になります。
夏休みの宿題みたいに、最終日にまとめて日記を書こうとしたって、ムリですよ。
忘れちゃいますもん。
その日の自分にしかない、温度感みたいなものもありますから。
毎日とは言わなくても、数日おきに、体験した出来事と自分がどんな反応したのかを記録する。
それが、未来の自分への、尊い手紙にもなり得る。そんな話でした。